上村協子現代生活学研究
現代生活学の将来
天野正子定義「現代生活学」2013年9月5日
【試論:「家政学」から「生活科学」へ、そして「現代生活学」へ】
目的:人びとの「生活の質」(Quality of Life )を高め、持続可能な生命・生活を創造するための科学
対象:「生活」を中心に、生命圏と生涯圏とが重なり合う領域
方法:自然・社会・人文の諸科学を基盤とする実践的総合科学
定義:現代生活学とは、生命の維持、生活の質を重視する生活者の視点から、人間生活における個々人の日常的行為と (それを成り立たせる)生活の諸条件(社会・環境・歴史的条件)の相互作用について、自然・社会・人文の諸科学 を基盤として研究し、持続可能な生活の創造に貢献する実践的総合科学である。
東京家政学院大学 現代生活学部 現代家政学科・教授 上村協子
食品ロス削減 環境省&TABETE “No-Foodloss!”Youth Action Project
プロシューマー教育チーム代表 高原さくら
神奈川県・相模原市チーム代表 増田友香
神奈川県・横浜市チーム代表 平井彩乃
神奈川県・川崎市チーム代表 江川みちる
東京都・八王子市チーム代表 狩野美月
参加 プロシューマー実習(担当 上村協子・宮川有希)履修学生31名
環境省が株式会社コークッキングと共同で、食品ロスの削減につながる活動や事業に取り組む意欲のある学生の“No-Foodloss!”Youth Action Projectの公募を行い、東京家政学院大学のチームを含む5件が選定された。
プロシューマー教育チームは、首都圏 4 都市(横浜、川崎、相模原、八王子)の自治体や活動している団体にご協力をいただき、各地区の特色をだしつつムーブメントを盛り上げることを目的に子どもが保護者と一体になって取り組める食品ロス削減教材を検討し、小学校や学童などでの授業やイベントで使ってもらえる導入動画を作成した。
科研Ⅲ 科学研究費(課題番号)17K00771:現代生活学研究~生活者がつなぐ食(消費)と農(生産)~
2017年~2019年度
研究の目的は天野正子の「現代生活学定義」と「5つのリカレント社会構想」を対象に、現代生活学研究を深めることであった。5つの循環型・再帰的・リカレントな社会を求めた3年間の成果報告書である。
科研Ⅱ 科学研究費(課題番号)23300262:生活文化の世代間継承による持続可能な消費
2011年~2014年度
生活文化(ESC:Education for Sustainable Consumption)研究会は4年間にわたり「生活文化の世代間伝承による持続可能な 消費の研究」に取り組んだ。なぜ・どのように「生活文化の世代間伝承」と「持続可能な消費」をつなごうとしたのか。パラダ イムシフトした消費者教育は次のステージに何を提示するかである。都内の女子大学の「生活設計論」の授業での金融教育を取 りあげた。研究の総括として、「現代生活学」の試論を取り上げまとめた。
科研Ⅰ 科学研究費(課題番号)14594019:相続に見る女性と財産
2002年~2003年度
女性と財産はジェンダー研究の重要な領域であるが研究の蓄積は少ない。世代間の関わり次世代への伝達という意味で、 相続という切り口は女性と財産研究において有効だと考えられる。
「生涯という限りある時間」において、土地という財産がいかにその「生」を支えているかをみること。限りある生涯を生きる個人の 可能性を引き出し、次世代に生活の力を生み出すために家計財産の個別性と共同性の意味を問うこと。これが根底にある問題意識である